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「謎解きはディナーのあとで」を読んでみた

本日の内容


  • おまけ

謎解きはディナーのあとで」を読んでみた

謎解きはディナーのあとで」を読んでみました。

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

正直、今一つかなあ、と思いました。

執事のセリフ以外は今ひとつ?

お嬢様刑事が、事件のあらましを執事に話すと、執事が真相を言い当てるというスタイル、「安楽椅子探偵」と言われるスタイルのミステリです。
最近は、「日常の謎」とかぶることが多くなってきましたね。(「日常の謎」は、ミステリにおさまらない、普通の謎を扱うことが多いです。)


で、話を聞いた執事のセリフ、「(こんなことがわからないなんて)お嬢様の目は節穴でございますか?」「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」という言い方が面白いわけですが、それ以外には、今ひとつ見どころに欠けていたような気がします。


お嬢様刑事とキザったらしい上司の設定は面白いのですが、人物の描き方が今ひとつのように思えましたし、事件関係者も特に個性があるようにも思えなかったですし、解かれる謎もそう意外なものでもなかったですし…。

どうも、執事のセリフを除けば、通り一遍の描き方しかなかったように思います。

同じスタイルの作品たち

同じスタイルの作品は、割とあります。

黒後家蜘蛛の会・ユニオン・クラブ奇譚

どうせなら、ほぼ同じスタイルで書かれた、アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の方が、キャラクターの描き方も解かれるべき謎の内容も、ずっと面白い気がします。

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

謎解き役が「もっと生意気で鼻持ちならないやつがいい」という場合は、同じ作者の「ユニオン・クラブ奇譚」もあります。

ユニオン・クラブ綺談 (創元推理文庫)

ユニオン・クラブ綺談 (創元推理文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖

謎の中身についてなら、同じライトノベル系の謎解き話である「ビブリア古書堂の事件手帖」の方が、謎に面白みがありました。日常の謎の中に、古書のややマニアックな情報が隠されているというやり方に、読み応えがあったように思います。私が本が好きだからかもしれませんが。

リバースエッジ 大川端探偵社

謎を解いてびっくり・しんみり、というのなら、マンガですが「リバースエッジ 大川端探偵社」の方がよかったように思います。真相が人間模様、それもやや社会の裏側に関する人間模様で、妙に「実際にはそんなことはないだろうけど、ありうるのかなあ」などと思わせるあたりが、独特の読後感をもたらしたような。

リバースエッジ大川端探偵社 1巻 (ニチブンコミックス)

リバースエッジ大川端探偵社 1巻 (ニチブンコミックス)

これらをおすすめしてみる

ですので、「謎解きはディナーのあとで」を読んで、面白いと思った方も、読み応えが足りないと思った方も、上に上げた本を読んでみてはいかがでしょうか。「こんなジャンルがあったのか」とか「これぐらいやってもらわないと」などと思うのではないかと思います。












おまけ

「自分が執事になってみたい」という方には、例えばこんなのはどうですか?

2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2~3ページの超短編を読んで真相を当てる、ミステリクイズ集みたいなものです。










おしまい。