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アイリアノス「ギリシア奇談集」を読んでます

本日の内容

  • アイリアノス「ギリシア奇談集」
  • 出来事の羅列に近いのに、なぜか面白い
    • うわさ話集みたいなものだから?
    • ギリシア人の考え方がわかるから?
  • 現代人と通じるところがあるかも知れない


アイリアノス「ギリシア奇談集」

アイリアノスという人が書いた「ギリシア奇談集」を読んでます。

ギリシア奇談集 (岩波文庫)

ギリシア奇談集 (岩波文庫)

なぜか家にありました。「リサイクル図書」ってはんこがあるので、図書館からもらってきたんでしょう、きっと。
古代ギリシア、つまりアテナイやスパルタなどがあって、ソクラテスディオゲネスなどがいた時代の本です。

出来事の羅列に近いのに、なぜか面白い

この本は出来事の羅列に近いです。ですので、最初は「だからどうした?」と思いますし、「それは本当なのか?」とツッコミたくなるような話も混じっています。しかし、ちょっと読み続けると、なぜか面白くなってきます。

なぜでしょうね?

うわさ話集みたいなものだから?

一話ぐらい引っ張ってくると、こんな感じです。(第3巻と書いてありますが、原典14巻分が一冊の文庫本に入ってますので、ご心配なきよう。)

第3巻-24
クセノポンの美しいもの好き

クセノポンは美しいものが好きであり、武具も美しいものを付けるのが大切だと考えていた。
戦場で果てる場合にも美しいものをまとって横たわるほうがふさわしいから、ということであった。
楯はアルゴリスの、兜はボイオティア製の、馬はエピダウロス産のものを用いたと言われている。

原文を適当に縮めましたけど。

これって、なんとなく小学校の時のうわさ話に似てません?「○○は喧嘩強いよ」「でも××は3年の時に○○を泣かしたよ」みたいな、真偽不明のうわさ話。
たぶんギリシアは都市の規模も小さければ人口も少なくて、市民はなんとなく知り合いだったんじゃないでしょうか。で、それっぽいうわさ話がなんとなく流れていたんじゃないでしょうか。と言うようなイメージが湧いてきました。

そう思いだしてから、結構面白いような気がしてきて、ちょいちょい読み進めてます。

ギリシア人の考え方がわかるから?

ギリシア人の考え方がわかる、というと言い過ぎですが、彼らがどんな出来事を重要だと思い、その出来事から何を感じたのか、がわかるような気がします。出来事の羅列ですから、どう感じたかなんてのはほとんど書いてないんですけどね。
きっと、作者のアイリアノスがしっかりした人で、ギリシアの出来事(ゴシップに近いですが)を自分の視点から描いているのでしょう。なんか、そんな気がします。

現代人と通じるところがあるかも知れない

そう思って本の内容を思い返してみると、アイリアノス描くところのギリシア人気質というのは、案外我々現代人に似ているような気がします。
ですので、誰が読んでも面白いんじゃないかと思います。誰にでもお薦めです。



おしまい。